自分で気づく美しさ

アイロニーの谷口さんのレッスンは
細かくああしろこうしろと言いません。

いつも
「いいですよ」
「順調ですよ」
と、誰もが言われます。

「またまた!谷口さんたら見てないんだろう」
って、最初は思っていました。

ホント、浅はかな私で、失礼しました。
大反省!

ちゃんと意図があってのその言葉だと
今はしっかりと受け取っています。

人は遺伝子レベルで
自然な美しいものが好きです。

だから
なんか変だな?
とか
なんか違うかも?
とかの
そんな違和感もそれぞれがキャッチして
その都度その人が自分の感じる美しさを
大切にしたらいいと言われました。

「自分にとって美しいと感じたらそれでいい。」

初めのうちは
どうしたって
自分の感じる「美しい」がわからないから
悩むし迷うし困るし戸惑うし…。

でも
繰り返し繰り返しやるうちに
自分の感じる「美しい」や「花の声」が聞こえてくるようになります。

でも、自分の感じる美しさが見えてくると、
「この花、こうなれ!」という我欲が出てきてしまうのです。
そうなると花そのものの「美しい」を追求するときに、その理想が邪魔するのです。
理想を持つことはいいことだけど、その理想が我欲になった瞬間に、毒になるという…。

人ってさ、花の形を無視して、この花こっちに向けたい!とか、こんなフォルムにしたい!とか、自分の都合を優先したくなるんです。永遠の課題ですよね。

ちょっとややこしい話で分かりにくいのだけど…。

私はメイクを学んだときに、この「我欲でつくる美しさ」と、「自然を生かした美しさ」の違いをなんとなく掴みました。
低い鼻は高くならないけど、低い鼻をチャーミングに表現した美しいメイクはできますし、
黒い肌は白くはならないけれど、健康的でハツラツとした美しいメイクはできるよといった感じですね。
黒い肌に真っ白なファンデーションは、本人は満足かもしれないけれど、違和感しかないでしょう?

お花も同じです。

このお話をじっくりすると長ーくなるので、またいずれ。

とにかく、何回もお花を見たり触ったりすることが大事ですね。

花の声、自分の美しい基準が感じられてきますよ、きっと。

今日のレッスンも楽しみです^ ^

Tata 【フレンチスタイル花教室】

静岡県西部地区を拠点に店舗を持たず花の仕事をしています(教室・販売・装花)。 お花と触れ合う時間が日常を優しく豊かにすることを伝える、環境に配慮しながら花と自然を楽しむことを伝えています。