自粛期間延長。こんな時こそ花を。

コロナの影響で、お花の世界も大変だということは少し前から言われています。

もちろんもちろん、大変なのは花の世界だけでなくて、みんな大変。


それでも、私はお花の仕事をしているから、お花の世界の大変さをときどき見聞きして、胸がつぶれるような想いをすることがあります。


2月ごろからイベントごとが自粛で中止延期が増え、ブライダルなどの華やかな場で使われる予定だったお花の多くが捨てられるニュースを初めて見たときは、落ち込んでうっかりやけ酒してしまいました。


少し前のヨーロッパから届いたニュースでは、花が大量に処分される様子があったり、フランスのお花の大きな市場が臨時の遺体安置所になったりと、信じられないことばかり。


日本はそこまでになっていないのは、医療従事者のみなさんのお力と、ひとりひとりの自粛生活のおかげもあってだと思います。

それでも時々どうしようもないような悲しいニュースがあって、お花どころの気持ちにならないことも。


この状況下、毎日の暮らしの中でお花は食べ物や衛生品とは違い、必要なものでは確かにないです。

私もお花は我慢しても食べないことはできないと思っていますし、お花は我慢するべきものと思っていました。


でも、少しずつ少しずつ自粛生活が長くなるにつれ、お花があるないとは別に心がささくれるようになってきました。


お皿を洗っているときに、気持ちが後ろ向きになったり、意味なくいらいらしたり。


そんなときに師匠のお花を注文したんです。

ただ単純に「欲しい〜」という気持ちで。


そのとき、届いた宅配便の荷物を開けた瞬間、部屋の空気とささくれた私の心がぱ〜っと晴れるのがわかりました。


お花が常に家の中にある私でも、お花の持つ力の偉大さを忘れていました。


そう、お花ってすごいんです。


お花があるだけで、落ち込んでいる気持ちが明るくなったり、暴走しがちなときは落ち着いたり。


おうちにいる時間がながくなっている今、お花の力を借りて、気持ちよく過ごすって結構コストパフォーマンスよいと思います。


こんなときこそ花を!

ぜひお花をかざってください。


思いがけず、思っている以上に幸せな気持ちになるかもしれませんよ。

















Tata 【フレンチスタイル花教室】

静岡県西部地区を拠点に店舗を持たず花の仕事をしています(教室・販売・装花)。 お花と触れ合う時間が日常を優しく豊かにすることを伝える、環境に配慮しながら花と自然を楽しむことを伝えています。