花と話す



私がお花を束ねるとき
仮に時間がない中でもしていること。

水揚げして、下葉の処理をしながら
「よろしくね」
と、お花に挨拶をすること。

そしてお花の声が聞こえるまでに
だんだんと、
意識を集中させること。
集中っていう表現は微妙に違うかな。

うまく表現できないけど、
ラジオの周波数を合わせる感覚に近いかも。

普段はおでこの近くて考えるけど
頭の中心というか奥で感じる感覚。




例えばアトリエで注文書を見ていると
「そのお宅、私いきまーす」
みたいな声がなんとなくお花から感じてくるのです。


そして
「私が行くとお届け先の方はこんな気持ちになるはずよ」
お花がワクワクしているのが伝わってきます。

ときには、重大なミッションを担っているような、気迫を感じる花のときもあります。
お花が「行ってくるぜ!」と言っているような。

私はお花は好きですが
飾る時間よりも束ねたりアレンジしたりの
花との会話の時間が好きです。

花が人の想いを受け取って
その想いを叶えるために輝きを放つのを
近くで見る感じが
ワクワクします。

あなたのところに届くお花は
どんなことを言っているか
聞いてみたい人はそっと私に聞いてください。
こっそりお伝えします。

Tata 【フレンチスタイル花教室】

静岡県西部地区を拠点に店舗を持たず花の仕事をしています(教室・販売・装花)。 お花と触れ合う時間が日常を優しく豊かにすることを伝える、環境に配慮しながら花と自然を楽しむことを伝えています。