瑠璃色のブーケ

突然
仲良しな人が
別れも告げず
二度と会えないことになって
気持ちの整理がつかないというお客様から
棺に入れるお花を束ねて欲しいとご注文をいただきました。


保育園の先生だったとお聞きしたので
天国に持っていくなら
きっと、間違いなく、
これだと思い束ねました。

子供たちにきっと何回も何回も
もらったことがあるだろうカタチのお花。

園庭て摘んだお花のブーケ。
「せんせーい。あげるー」
「せんせー、プレゼントだよー」
きっと在職中の何年もの間
何回ももらったであろう
子供たちが小さな手で摘んだお花。

「そのお花は摘んじゃだめだよー」
「とげがあるからけがするよ」
「ありがとう、飾っておこうね」
花を束ねている間
そんな声や幸せな時間が花を通して伝わってきてたまらなくなりました。

この日を神様と約束していたんですね。

瑠璃色の地球はそちらから見えていますか?

ご依頼主様の想いをしっかり込めて、瑠璃色のブーケを束ねました。

どうぞ安らかに。



Tata 【フレンチスタイル花教室】

静岡県西部地区を拠点に店舗を持たず花の仕事をしています(教室・販売・装花)。 お花と触れ合う時間が日常を優しく豊かにすることを伝える、環境に配慮しながら花と自然を楽しむことを伝えています。